ベランダの日当たり


冬になり、ベランダの日当たりの良い場所(リビングの窓のそば)にバラの鉢を並べている。これから春に向けて少しずつ変化していく様子を暖かい部屋の中から眺めるのが楽しみのひとつだ。
 
 年が明けてから、枝の向きなどを考えながら剪定した。でも、元々の樹形が悪かったせいもあり、見るたびになんだか気になってまた切りたくなる。ついに今日はいくつかの大苗の枝を、本当に思い切り全部切ってしまった。もうほとんど枝のない状態。
 
 スーパー強剪定は、新しく健康な枝を出すためにも有益な作業ではあるけれど、わたしにはバラそれぞれの様子を見極めているという自信もないので、もしかしたら、失敗かもしれない。うわぁー、なんでそこまで切っちゃうんだよーと嘆いているバラもいるかもしれない。どうか頑張ってくれたまえと祈るしかない。
 
 いつだったか「迷ったら難しい方を選ぶ」という目標(?)を掲げたことがあった。今年は「今までと違うのを選ぶ」というのも意識しようかな……。
 
 もちろん、今まで大事にしたいたものをわざわざ捨てて新しいものを取るわけじゃない。バラだって、強剪定の情態から新たに芽吹いてくれば愛しさも増すだろう。ただ、ひとりよがりで執着して、後で「ばっかみたい」と思うことや、何かを失敗した時にムキになってリベンジしようとするのは止めようと思う。それよりも、今までと違うことに目を向けた方がずっとゆったりと深い呼吸ができそうだ。
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